6月に入って梅雨のシーズンになりました。梅雨は一年でも最も雨量が多くなる時期であり、豪雨による水害も起こりやすくなります。気づいたときには逃げられないー。そんな被害から身を守るために、今注目される「内水氾濫」の知識をつけておきましょう。
内水氾濫とは?
内水氾濫とは、市街地などに短時間で局地的な大雨が降ると下水道や排水路が水をさばけなくなってしまい雨水が溢れ出してしまうことをいいます。
溢れ出した雨水が建物の内部や土地、道路などに広がってしまうんだよ。豪雨の雨量が下水道や側溝の排水能力を超えた場合に雨水を処理できなくなってしまうんだ。
内水氾濫は、標高の低い土地であればあるほど発生のリスクがあります。低いところには周囲から水が流れ込んできて浸水の規模が大きくなります。
道路などのアスファルトは土よりも水の浸透が遅いから、内水氾濫になりやすいんだ。
内水氾濫が大都市圏で発生したら大変だよね。
大都市圏に潜むリスク
もしも、大都市圏に内水氾濫が生じたら重大なリスクとなり得ます。
以下に、内水氾濫が大都市圏に潜むリスクを挙げてみるよ。
▪️ 都市化による水の流れの変化によるリスク
都市開発や様々な建設物、道路の整備などにより、雨水などの水の流れが変わることがあります。そのような場所で適切な排水設備が整備されていない場合、豪雨などの大雨が発生した際、水が都市内部に滞留しやすくなってしまします。
▪️ 河川や水路の埋め立てによるリスク
都市開発などによる地域の拡大などに伴って河川や水路が埋め立てられることがあります。これにより、水の自然な流れが阻害されることがあります。洪水リスクが高まる可能性のひとつとして挙げられます。
▪️ 土地利用の変化によるリスク
農地や湿地などの土地が開発地や住宅地に変更されることがあります。これによって自然の浸透能力が低下して地下水位の上昇や地盤沈下などが引き起こされるリスクが生じます。
▪️ 都市の地下構造によるリスク
大都市圏では、地下に地下鉄やトンネル、地下街など様々なインフラが存在しています。それら地下構造の特性によっては地下水の適切な管理が必要になりますが、地下水位の上昇や浸水が発生すると地下施設へ被害が生じる可能性があります。
大都市圏は都市化によるさまざまなリスクを抱えているんだね。
そうなんだ。
都市計画や適切な水の管理設計がとても重要になるんだよ。
内水氾濫が起こった場合の対処法
内水氾濫が起こった時の対処法を簡単にまとめておくよ。
まずは、避難と人命の保護を優先してください。最優先事項は人々の安全です。地域で指定されている場所を把握しておき、避難場所に移動することが重要です。
また、どれくらいの被害が生じているかなど、洪水の進行状況の正確な情報を注意深く確認しましょう。メディアから提供される避難勧告などの指示に速やかに従うことができます。
内水氾濫に対処するためには、地域の住民、行政機関、専門家などが協力して緊密に連携を取りながら総合的な対策を実施する必要があります。
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